痙攣性便秘(けいれん性便秘)は便秘の症状と下痢の症状をくり返すのが特徴
痙攣性便秘(けいれん性便秘)とは、腸の働き(蠕動運動)が
活発になりすぎてしまったことで起こる便秘です。

普通、蠕動運動により便が運ばれるので、
なぜ腸の働きが活発になることで便秘になるのか
不思議に思う方もいらっしゃると思います。
痙攣(けいれん)性便秘になると、腸全体が硬くなり、
さらに腸管の内腔が狭くなってしまいます。
内視鏡で観察すると、輪ゴムで止めたように、
ところどころがくびれて狭くなっています。
狭くなっているところでは、便やガスがスムーズに
腸内を移動できなくなります。
痙攣性便秘の場合、便意は起こるのですが、
ウサギの糞のようなコロコロした便や細い便しか出ず、
残便感があり、ときどき下腹部に激痛が走るようになります。
腸の動きが活発になっている時には、
便の水分が腸に吸収される前に排出されるので、
下痢の症状があらわれます
痙攣性便秘の怖いところは、便秘や下痢を繰り返す
だけではありません。
スムーズに便が流れなくなると、腸内に便やガスが残ってこびりつき、
悪臭を放つ腐敗ガスが出続けます。
この状態が続くと、大腸がんを誘発する可能性があります。
痙攣性便秘の原因は、自律神経のバランスが崩れてしまうことです。
自律神経のバランスは、主に、ストレスや生活習慣の乱れ、
睡眠不足などで乱れます。
ストレス社会を反映してか、男性の方が痙攣性便秘で
悩んでいる人が多いです。
痙攣性便秘の解消には、生活習慣を振り返ってみることが大切です。
規則正しい生活を心がけ、充分な睡眠をとるようにしましょう。
また、自分なりにストレスとうまく付き合う方法を見つけましょう。
適度な運動をしたり、ゆったりと入浴するなど、
生活の中で無理なく取り込むことのできるストレス解消法が
見つかると楽になります。
ところで痙攣性便秘の場合、 腸の働きが強すぎることが原因で起こる便秘なので、
大腸を直接刺激して、無理やり活動させるような作用を持つ
「センナ」や「ダイオウ」「ビサコジル」を含んだ下剤(いわゆる、刺激性下剤)
を使用すると、腸の働きがますます活発になり、
症状を悪化させてしまうことがあります。
また、便秘を解消しようと食物繊維の豊富な食物を摂取すると、
かえって便秘が悪化することもあります。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、
水に溶けない不溶性食物繊維があるのですが、
不溶性食物繊維を摂り過ぎると、大腸への負担が大きいため、
痙攣性便秘が悪化してしまいます。
不溶性食物繊維は、大豆、ゴボウ、カンピョウ、
玄米や全粒粉など、"いかにも食物繊維"な食品が
多いので、分かりやすいでしょう。
ちなみに水溶性食物繊維には、
海藻類やこんにゃく、寒天、なめこなどがあります。

