便秘と病気の関係

便秘は免疫力も低下させる!? 善玉菌と腸内環境と免疫力の関係

便秘と病気の関係

腸は、大きく小腸と大腸に分けられます。

小腸では、食べ物が消化されて、吸収されます。
食べ物は4時間かけて小腸を通過し、
その間に栄養素はほとんど身体に吸収されます。

小腸で吸収されず、残ったものが大腸に送られますが、
この段階で食べ物はドロドロの液状になっていて、
18時間以上かけて大腸を通過します。

大腸を通過する間に、少しずつ水分やミネラルなどが
吸収されて、だんだん固くなってきて、便となって
排せつされます。

腸の働きには、このほかに、解毒作用もあります。
食べ物の中に含まれる有害な成分の多くは、
老廃物となって大腸に行き着き、体外に排出されます。

そして腸の働きにはもう一つ、免疫機構があります。
免疫の役割を持つ細胞には、リンパ球などがありますが、
小腸や大腸の粘膜には、全身の6割以上のリンパ球が
集まっていて、体内で一番大きな免疫系といわれています。

これを、"腸管免疫"といいます。

腸は、食べ物の栄養素を吸収する以外に、
体外から侵入してくるウイルスや細菌など、
有害なものを腸管免疫で排除する働きをしています。

そしてこの腸管免疫の環境に関係しているのが、
腸の中に住んでいる腸内細菌なのです。

腸内細菌の種類は500種類以上ともいわれ、
腸の環境にとってよい働きをする善玉菌と、
悪さをする悪玉菌とがあります。

便秘や下痢など、便通異常が起こると、
悪玉菌が増加して腸内環境が悪化し、
最終的には腸管機能が低下し、
免疫力が弱くなることがあります。

こうなるとウイルスや最近を排除する働きが弱くなるため、
感染症などにかかりやすくなったりします。

また、腸管免疫にはガン化した細胞を殺す作用もあるため、
大腸がんになりやすくなったりもします。


痙攣性便秘(けいれん性便秘)は便秘の症状と下痢の症状をくり返すのが特徴

便秘と病気の関係

痙攣性便秘(けいれん性便秘)とは、腸の働き(蠕動運動)が
活発になりすぎてしまったことで起こる便秘です。
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普通、蠕動運動により便が運ばれるので、
なぜ腸の働きが活発になることで便秘になるのか
不思議に思う方もいらっしゃると思います。

痙攣(けいれん)性便秘になると、腸全体が硬くなり、
さらに腸管の内腔が狭くなってしまいます。
内視鏡で観察すると、輪ゴムで止めたように、
ところどころがくびれて狭くなっています。

狭くなっているところでは、便やガスがスムーズに
腸内を移動できなくなります。
痙攣性便秘の場合、便意は起こるのですが、
ウサギの糞のようなコロコロした便や細い便しか出ず、
残便感があり、ときどき下腹部に激痛が走るようになります。

腸の動きが活発になっている時には、
便の水分が腸に吸収される前に排出されるので、
下痢の症状があらわれます

痙攣性便秘の怖いところは、便秘や下痢を繰り返す
だけではありません。
スムーズに便が流れなくなると、腸内に便やガスが残ってこびりつき、
悪臭を放つ腐敗ガスが出続けます。
この状態が続くと、大腸がんを誘発する可能性があります。

痙攣性便秘の原因は、自律神経のバランスが崩れてしまうことです。
自律神経のバランスは、主に、ストレスや生活習慣の乱れ、
睡眠不足などで乱れます。

ストレス社会を反映してか、男性の方が痙攣性便秘で
悩んでいる人が多いです。

痙攣性便秘の解消には、生活習慣を振り返ってみることが大切です。
規則正しい生活を心がけ、充分な睡眠をとるようにしましょう。

また、自分なりにストレスとうまく付き合う方法を見つけましょう。
適度な運動をしたり、ゆったりと入浴するなど、
生活の中で無理なく取り込むことのできるストレス解消法が
見つかると楽になります。

ところで痙攣性便秘の場合、 腸の働きが強すぎることが原因で起こる便秘なので、
大腸を直接刺激して、無理やり活動させるような作用を持つ
「センナ」や「ダイオウ」「ビサコジル」を含んだ下剤(いわゆる、刺激性下剤)
を使用すると、腸の働きがますます活発になり、
症状を悪化させてしまうことがあります。

また、便秘を解消しようと食物繊維の豊富な食物を摂取すると、
かえって便秘が悪化することもあります。

食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、
水に溶けない不溶性食物繊維があるのですが、
不溶性食物繊維を摂り過ぎると、大腸への負担が大きいため、
痙攣性便秘が悪化してしまいます。

不溶性食物繊維は、大豆、ゴボウ、カンピョウ、
玄米や全粒粉など、"いかにも食物繊維"な食品が
多いので、分かりやすいでしょう。

ちなみに水溶性食物繊維には、
海藻類やこんにゃく、寒天、なめこなどがあります。


便秘と病気の関係|思わぬ病気の原因にも!

便秘と病気の関係

便秘が続くと、便やおならがどんどん臭くなっていくのは
誰でも経験があるでしょう。
便秘が続くと、腸の中に食べ物が溜まりっぱなしになります。
人間の体内は37度ですが、これは微生物にとっても
生育しやすく、最も活発に活動する温度帯でもあるのです。

そのため、腸内にたまった食べ物は、腐り始めてきます。
腐った食べ物が身体の中にあると考えただけでもゾッと
しますが、もっと恐ろしいのは、腐敗した食物から出される
有毒ガスです。

有毒ガスが徐々に体内に吸収され、さまざまな病気の
原因になってしまうのです。

また、便秘が続くことにより、植物に含まれている
有害物質や発がん性物質なども、腸内に長くとどまる
ことになるので、それだけ影響を受けることになります。

便秘が続くと発症しやすい病気としては大腸がんなど
大腸関係の病気が上げられますが、実際には
全身に悪影響を及ぼしているのです。

"たかが便秘"と侮っていると、思わぬ病気の原因にも
なりかねません。

大病には至らなくても、頭痛やめまい、肩こりがkatakori.jpg
便秘が原因ということもあるのです。
便秘によって腸の中で発生した有毒な物質は、
自律神経を乱すきっかけにもなり、
これが頭痛やめまいの原因になるのです。


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